コンディショニングとは何なのか?分かりりやすく解説


コンディショニングと言う言葉をご存じですか?

 

一般のお客様にサービスとして提供する治療院やジムは増えています。

 

その一方で、どんな事をするかとか、何を目指してるのかは分からなくないですか?

今日は、そんなコンディショニングについて、出来るだけ分かりやすく解説しています。

 

コンディショニングを知れば、自分でもある程度からだのケアが出来るようになりますよ!

コンディショニングという未知の健康法?

かく言う私たち「からだラボ」でも2018年からコンディショニングを提供しています。

 

6年経った今も「結局のところは何なの?整体なの?パーソナルトレーニングなの?」と訊かれます。

なんとなく運動器(筋肉や骨や神経)に何かをする/してもらうという感覚ではないでしょうか?

 

実際、おおむねそういう文面で使われる事が多いですよね。

 

ただ一応、広い意味で言えば、栄養管理や睡眠管理なども「コンディション」改善には大事だと思います。

コンディショニングの生い立ち

コンディショニングは、体の機能を改善したり向上するプログラムです。

 

スポーツの世界では1990年代あたりから、運動能力やパフォーマンス向上のための取り組みが盛んになりました。

その頃にスポーツ力学とか、人間工学が発達したのです。

 

それは、ちょうどその頃から人間の動作を評価したり、分析できるようになったからです。

 スポーツ選手の密着ドキュメントってみますか?

 

競技の技術練習以外にも、トレーニング室で運動する姿が時々移りますよね。

 

細かいことを抜きに言えば、ああいうのがコンディショニングです。

 

「そういうのが良いらしい」と着目されるようになったのが、ちょうど1990年代後半あたりからでしょうか。

 

 よく深夜にスポーツドキュメンタリー番組をやっていましたよね。

 

南原さんが出ていた「ゲ●ト!スポーツ」とか。

 

 

これがコンディショニングと言うものが「おぎゃあ」と生まれたころの話です。

一般の方に広まるコンディショニング

スポーツ科学が発達した恩恵で、人間の動きを分析できるようになった。

 

そうすると「それを使って腰痛とか肩こりも治るんじゃないか」と考えるのが人間です。

 

スポーツ選手が何か体によさげなことをやっている。

 

そのエッセンスを取り入れて、一般の人にも役だてちゃおうとなったわけです。

 一般の方が取り入れる際には、日常生活や仕事で発生する慢性的な不調を改善することを目的としています。

トレーニングとコンディショニングは違う?

「じゃあ、コンディショニングというのはトレーニングの事なの?」

 

と、そう思われる方が多いと思います。

 

トレーナーとしては「厳密には違う」と言いたいところです。

トレーニングの目的は、身体的な’訓練’です。

 

おもに①身体能力やスポーツスキルの向上や ②ボディメイクを目的として行われます。

 一方、コンディショニングは、必要に応じて体を環境に適応させる運動プログラムです。

 

スポーツでは、競技の動作を行えるだけの柔軟性や、体の安定性を身につける事が目的です。

 

それによってケガを予防したり、競技に必要な運動能力をつくります。

 

あなたがテレビで、トレーニング室で運動するプロアスリートを見た時。

 

「ああ、めっちゃ筋肉つけてるなぁ」と感想を抱いたとしたら、それは違うかもしれません。

 

彼らはムキムキになるための運動をやってないかもしれない。

 

ケガをしないように、または競技動作の習熟のために'体の操作方法'を学んでいるのです。

 

サッカーの長友選手あたりをイメージすると分かりやすいですかね?

 

(実際には、コンディショニングとトレーニングは境目の曖昧な地続きのことなのですが)

アスリートじゃなくてもコンディショニングは必要

では何故スポーツもやってないのにコンディショニングをした方が良いのか?

 

それは、腰痛や肩こり・肩の痛み、膝の痛みなどが起こらないようにするためです。

 

スポーツ選手が体を傷めないよう体の操作方法を学ぶのと同じ考え方です。

たとえば重労働の人。または長い時間すわって仕事をする人は腰に痛みや張りが出やすいです。

 

それって、もしかしたらスポーツ以上に過酷な環境といえるのでは?

 

過酷な環境に対応するためには、体をそれなりの状況に維持しなければなりません。

そこで「体を悪くしないためにコンディショニングをしてみてはどうでしょうか?」という事になります。

 

それで結局なにするのよ、コンディショニングって?

 '状態の改善'には、かたくなった関節を動くようにして柔軟性を高めることも含まれます。

 

 

なので、運動前にトレーナーがストレッチやマッサージをする事もあるでしょう。

でも体がほぐれたり、柔軟性が高まるだけでは体の調子が改善するとは限りません。

 

そうすると、整体やマッサージ的に'ゆるめる'だけではない別の要素も必要です。

それは平たく言えば「体幹の安定性」だとか「体の動きをコントロールする能力」です。

 

「動き」に上手・下手があるのは何となくお分かり頂けると思います。

 

その「上手に動く」を身に着ける事もコンディショニングなのです。

トレーニング?コンディショニング?
トレーニング?コンディショニング?

より多くの方にコンディショニングを知ってもらうために

コンディショニングは、アスリートよりもむしろ一般の方に必要です。

 

一般の方への認知度はまだ低いかもしれませんが、コンディショニングという概念をより多くの方に知ってもらいたいです。

 

なのでまたコンディショニングについての記事を書いたらリンクを貼っておきます。

 

もしよかったらそちらも見てみてくださいませ。

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この記事を書いたのは…

田中陽祐(たなかようすけ)

 

柔道整復師・スポーツトレーナー。にいさと接骨院×からだラボ 院長。

包帯やテーピングを巻くのが大好き。趣味はランニング、山登り。