捻挫(突き指や足を捻った時)に必要な処置

・捻挫ってなに?


捻挫というのは、関節周辺の靭帯が過度に伸びたり、断裂するケガです。


一般の方では、特に足首の捻挫を想像する方が多いと思いますが、それ以外の関節を傷めたものも「捻挫」です。


たとえば突き指もそうですし、膝や肘に外的な力が加わって靭帯を傷めたものも捻挫です。

 

・捻挫したらどうする?


捻挫をした時に大事なのが「患部を固定し安静に保持すること」です。

 

軽度の捻挫であれば、包帯を使った固定を行う事が多いです。

 

中等度以上になると、スプリントやギプスキャストといった硬性材料も併用します。

 

・患部を固定する目的は…


患部を安静固定することで、関節にかかる負担を軽減し、炎症を抑えます。


それによって治癒が促進される事も固定のメリットです。

 

適切な固定が施されると、多くの場合、患部の痛みは軽減されます。

・捻挫に対してあまり固定が行われていない理由は…


基本的に捻挫に対しては、固定を施した方が良いと私は考えています。


しかし、あまり一般に行われない理由は以下のようなものがあると思います。

 

①適切な包帯を巻く技術が必要。

 

②誤った方法で巻くと血流を妨げたり、悪化させる可能性がある。

 

③必要以上の長期固定は、筋肉の衰えや関節の可動性の低下を招く恐れがある。

 

※③については、骨折などの長期固定では懸念されるべき理由だと思います。

 

・医療従事者としてどうあるべきか

 

上記のような理由の他にも、軽度の固定に対して適切な診療報酬が支払われないという問題もあるのではないかと思います。


軽度の外傷だからそれで良いと言えばその通りです。


しかし、ケガに対してきちんと手当てをするという医療のあり方は捨てたくないと医療従事者として思います。

 

柔道整復師という仕事の本分は「骨折・脱臼・打撲・挫傷・捻挫」です。

 

なので、にいさと接骨院では外傷治療に対する研鑽とトレーニングを続けていこうと考えています。