二分靭帯という聞きなれない靭帯の損傷。
症状が治りきらずに調べて、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか?
あまり聞いたことのないケガで心配されているかと思いますが、大丈夫。
今日は二分靭帯の損傷について、分かりやすく解説していきます。
二分靭帯って何?どこにあるの?
二分靭帯は足の甲にある靭帯です。足の甲の外側にあります。
立方骨(りっぽうこつ)と舟状骨(しゅうじょうこつ)とカカトの骨をつなげる組織です。
二分靭帯の場所を探す時は次のようにします。
①手の指で数字の「3」を作ってください。
②人差し指を外くるぶしに、薬指を足の外側面の出っ張りにあてます。
③中指の腹が当たっているところが二分靭帯です。
忘れなければ後で下に画像を貼っておきますね。
※忘れませんでした
どうして二分靭帯を傷めるの?
二分靭帯損傷は、こんな風に発生します。
①足首をひねる:内側にひねる「内反捻挫(ないはんねんざ)」で傷める。比較的多い。
②急な動き:急な方向転換や、急激な速り出しや急停止。あまり多くはない。
内ひねりの捻挫で、外くるぶしの靭帯と一緒に傷める(併発する)ことが多いです。
最初は外くるぶしの方の痛みが強く、治りかけてくると二分靭帯の痛みに気が付く人もいます。
↓コチラの記事も是非あわせて読んでみてくださいね。
二分靭帯損傷の症状は?
二分靭帯が損傷すると、次のような症状が現れます。
- 痛み:ジャンプなどで強く荷重する際や、方向転換、急停止のとき。
- 腫れ:負傷初期に二分靭帯の位置がピンポイントで腫れることがある。
- あざ:負傷後1~2日で内出血が見られることがあります。
- 動かしにくい:ねんざに伴い足首や足指の動きが悪くなります。
二分靭帯だけを単独でいためることもありますが、多くは外くるぶし周辺の靭帯と一緒に傷めます。
そのため、傷めてすぐのうちは、くるぶしの痛みの方が気になるでしょう。
専門家でもくるぶし周辺に気を取られて、二分靭帯損傷を見逃す事があります。
二分靭帯の治療方法は?
二分靭帯損傷の治療は、内反ねんざの治療に近いです。
傷ついた二分靭帯は、足を内側にひねると痛みます。
そのため、包帯などを使って痛い方向に行かないように固定します。
その他の治療内容も足首のねんざに準じます。
どのくらいで完全復帰できる?
靭帯をどの程度強く痛めているかによりますが、おおむね2週間くらいで痛みが引けてきます。
足首のねんざに併発して起きる場合が多いので、くるぶしの靭帯が治る頃に完全復帰できます。
二分靭帯の痛みは、予定より長引くことがあります。
ほとんど治っているのに、スポーツ時だけ痛いというケースが多いです。
この場合には、テーピングなどでサポートしながら競技復帰してもらいます。
まとめ
いかがでしょうか?
二分靭帯の損傷は、軽い痛みが長引くことがあります。
まずは負傷初期から気づき、放置しないことが大事です。
物理療法や運動療法を適切に行えば、早期にスポーツ復帰できます。
痛みが少し残ったまま競技に復帰する事もあると思いますが、その際はテーピングを利用する事も大事です。
いずれにしても、自己判断はせず、病院や接骨院にきちんとかかるようにしましょう。
この記事が面白かった方は、Googleマイビジネスの☆評価をして頂けますと頑張れます!
質問やコメントもそちらからお願い致します。
スポーツのケガなら桐生市新里町の「にいさと接骨院」へ。
桐生市、みどり市、伊勢崎市の赤堀地区や前橋市の粕川地区からの患者様が多い接骨院です。
ジュニアアスリートの競技用トレーニングなら、からだラボの「アストレ」。
体の使い方を修正して、痛みの出ない体を作り、パフォーマンスにつなげます。
この記事を書いたのは…
田中陽祐(たなかようすけ)
柔道整復師・スポーツトレーナー。にいさと接骨院×からだラボ 院長。
包帯やテーピングを巻くのが大好き。趣味はランニング、山登り。
このブログの内容を他の人にシェアしたい時はこちらからどうぞ。