スポーツで体を傷めたとき、アイシングをする事がとても大切です。
きちんとしたアイシングは、痛みを緩和するだけでなく、治りを早めてくれる効果もあります。
今日は、アイシングの効果と、その方法について分かりやすく解説していきます。
どんな時にアイシングするの?
アイシングは、突発的なケガの応急処置として有効です。
ねんざや打撲、肉ばなれの時にも行うと良いでしょう。
また、オーバーユース(使い過ぎ)によるケガや障害にも有効です。
オーバーユースは、ある部分にくり返し負荷が加わって傷めた状態になる事です。
例えばシンスプリントやジャンパーズニーなどでは、患部が炎症を起こしています。
そのため、上手なアイシングによって症状緩和する事があります。
アイシングの効果
アイシングの効果には、次のようなことが挙げられます。
- 痛みを緩和する
- 炎症が強くなるのを抑える
- 患部の腫れ(はれ)や内出血を緩和する
- ケガの治りを早める
ケガをしたり、体を傷めると、いためた部分は腫れて熱を持ちます。
これは傷めた靭帯や筋肉などに血液などが集まってくる事(充血)によって起こります。
腫れを抑えるには冷やすことで血液の流れを抑えることが大事です。
アイシングに使う道具
スポーツの現場で使われるアイシングの道具は次のようなものがあります。
- アイスバッグ(ビニール袋やフリーザーバッグに氷を入れたもの)
- アイスバケツ(氷水を入れたバケツ)
- 氷嚢(ひょうのう)
- アイスパック(スポーツ外傷専用の用品)
- コールドスプレー
食品用の保冷剤を使う事は避けた方が良いでしょう。
人間の体を冷やすためには作られていないため、凍傷になる恐れがあります。
アイシングに使うもので一番すぐれているのは「氷」だと言われています。
氷は冷やす能力が高く、凍傷も起こしにくいためです。
具体的な使い方については、解説動画がありますので参考にして頂ければ幸いです。
どのくらい冷やせばいいか
専門知識がないと凍傷を起こすこともあるので、ご自分でやるときには無理のないアイシングをしてください。
スポーツ外傷の応急処置や治療では、「患部を触った感覚がほとんどない」くらいまで冷やす事もあります。
ただ、これには専門知識が必要です。
必ずトレーナーやコーチ、医療従事者の支持のもとで行うようにしましょう。
アイシングの際に注意すること
とても大事なことですが、持病を持っている人の中には絶対にアイシングをしてはいけない人がいます。
それは、つぎのような疾患をお持ちの方です。
- 皮膚の感覚がない人や、鈍っている人。
- 心臓の病気がある人
- 高血圧の人
- 寒冷過敏のひと(冷やして蕁麻疹が出たことがある人)
- 循環器系の病気をお持ちの方(レイノー病など)
また、アイシング中に眠ってしまうと、冷やしすぎに気が付かないのでねむらないようにしてください。
上の動画のようにラップなどでアイスバッグを固定している時は特に要注意です。
まとめ
いかがでしたか?
アイシングは痛みを緩和したり、ケガの治りを良くする効果があると言われています。
病院や接骨院に行けるまでのあいだ、現場での応急処置としても行うことが出来ます。
ただし、正しく行わないと効果が出なかったり、凍傷になってしまう事もあります。
また、アイシングをしてはいけない人もいるので、人に施す場合はかならず基礎疾患を聞くようにしましょう。
自分がケガをした際に、受診までのあいだに適切な応急処置ができると良いですね!
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この記事を書いたのは…
田中陽祐(たなかようすけ)
柔道整復師・スポーツトレーナー。にいさと接骨院×からだラボ 院長。
包帯やテーピングを巻くのが大好き。趣味はランニング、山登り。
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