この記事をご覧になっている方は、現在この難しい名前のケガでお困りなのではないでしょうか?
今日は、聞きなじみはなくても割と起こりやすいケガ、リスフラン関節捻挫について分かりやすく解説します。
リスフラン関節捻挫とは?
リスフラン関節捻挫は、足の甲にある「リスフラン関節」の靱帯が傷つくケガです。
聞きなれない名前ですが、日常的にもスポーツの場面でも多く見られます。
足首の捻挫とは傷めている位置がちがいます。
リスフラン関節ってどこ?
リスフラン関節は足の甲の真ん中あたりにある関節です。
足部には、いくつもの小さい骨(足根骨・そっこんこつ)と、細長い5本の中足骨(ちゅうそっこつ)があります。
リスフラン関節は、足根骨と中足骨がつながっている部分です。
どんな風に傷めるのか
リスフラン関節を傷める原因で多いのが次のようなことです。
- 足をひねって傷める
- スポーツで、他の選手に足を踏まれた状態で倒れ込んた時
- 重いものが足の上に落ちたりすることでも起こる
リスフラン関節捻挫の症状は?
主な症状には、次のようなものがあります。
- 歩くと痛みが増す(歩行時痛)
- 足に体重をかけるのが難しい
- 足の中央、リスフラン関節の位置を触ると痛い
- 腫れが見られることもある
リスフラン関節捻挫と見間違えやすいケガは?
リスフラン関節の捻挫は、周辺の別の骨や靭帯のケガと間違われることがあります。
それは次のようなものです。
- 足首のねんざ
- 下駄骨折(第5中足骨の骨折)
- ジョーンズ骨折(第5中足骨の骨折)
- 二分靭帯の損傷
それぞれのケガについて記事のリンクを貼っておきますね。
リスフラン関節捻挫の治療方法
負傷直後はRICE処置(安静、氷冷、圧迫、挙上)が有効です。
負傷から2~3日は炎症が悪化しないよう、患部を安静に保つことが大事です。
症状が強い場合には、固定材料やテーピングを使って患部の負荷を軽減する事もあります。
スポーツ選手の場合は、復帰に向けて機能回復訓練を行います。
ケガから数日したら、軽めの運動療法を開始します。
低周波や超音波などの物理療法も有効です。
どのくらいで治るの?
捻挫というのは、靭帯を損傷している状態です。
負傷の程度の差や個人差はありますが、一般的には2~3週間で完治します。
ただし、リスフラン関節は体重が強くかかる部分なので、少し治療期間が長引くこともあります。
スポーツは行えるの?
スポーツ活動に関しては、痛みが完全に取れてから行うのが理想的です。
ただし、リスフラン関節の捻挫では軽い痛みが長い期間のこる事があります。
また、日常生活動作に問題はなくなっても、スポーツ時には痛むという事もあります。
そのため、治療期間中に軽い運動から徐々にならして経過を観察する事もあります。
再負傷したり、痛みが慢性化してパフォーマンスが下がらないためにも、医療機関の指示に従うようにしましょう。
まとめ
リスフラン関節捻挫は、足の中央部分の関節にある靱帯が傷つくことです。
痛みや治療期間が長引くこともあるケガです。
早く治すために、安静にして適切な処置を行うことが大切です。
とくにスポーツでのケガの場合は、医療機関とよく相談して良いかたちでの復帰を目指してくださいね。
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この記事を書いたのは…
田中陽祐(たなかようすけ)
柔道整復師・スポーツトレーナー。にいさと接骨院×からだラボ 院長。
包帯やテーピングを巻くのが大好き。趣味はランニング、山登り。
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